呼吸が浅い?実は姿勢が原因かもしれません
このようなことでお悩みではありませんか?
- いつも胸の上の方だけで息をしていて、深く吸い込めない
- 少し階段を上がるだけで息切れしやすい、肩で息をしてしまう
- デスクワークの後、胸やあばら周りが固まったように感じる
- 猫背や巻き肩が気になる、首や肩こりが慢性化している
- 仰向けで寝ると呼吸が浅くなり、寝返りが増える
- 声が出しにくい、長く話すと喉より胸が苦しくなる
上記に心当たりがある方は、豊中市の豊中あらき整骨院までご相談ください。呼吸の浅さを「体力不足」と決めつけず、姿勢・胸郭(きょうかく)・横隔膜の動きから丁寧に評価し、根本からの改善をめざします。私は院長として、日常のクセまで含めてわかりやすくご説明し、再発しにくい身体づくりをご提案します。

呼吸が浅いとは?
「呼吸が浅い」とは、一回あたりの吸い込み量(換気量)が少なく、胸郭や横隔膜の可動が十分に発揮されていない状態を指します。多くの方は胸の上部だけで速く細い呼吸になり、腹部や背中側(360度)に空気が広がらないのが特徴です。
本来、息を吸う時には横隔膜がしっかり下がり、肋骨が外側と前方に広がります。しかし、猫背・巻き肩・前方頭位(頭が体より前に出る姿勢)などがあると、肋骨の開閉が物理的に制限され、横隔膜は下がりにくくなります。その結果、胸の上部で浅く速い呼吸に偏り、酸素の取り込み効率が落ちやすいのです。
浅い呼吸による不調
呼吸は筋肉・関節の動きと密接に関わります。浅い呼吸が続くと、次のような体の不調が現れやすくなります。
◆首・肩こり、背中の張り:胸郭が十分に動かない分、首や肩の補助筋が過剰に働きます。
◆頭痛(筋緊張由来):うなじ〜側頭部の筋緊張が高まりやすい。
◆猫背・巻き肩の固定化:肋骨が開きにくく、胸椎(背中の骨)の伸展が妨げられます。
◆声が出しにくい、息が続かない:呼気のコントロールが難しくなり、発声が不安定に。
◆運動パフォーマンス低下:体幹の安定性が損なわれ、瞬発力や持久力に影響。
◆疲れやすさ:呼吸効率が下がるため、同じ作業でも消耗しやすくなります。
「呼吸」は無意識で行われるため、原因が姿勢や胸郭の硬さにあると気づきづらいのが実情です。豊中市でもデスクワークが多い方、スマートフォン時間が長い方、家事や育児で前かがみ姿勢が続く方に、この傾向が目立ちます。
姿勢と呼吸の関係
浅い呼吸を招く代表的な姿勢は、猫背・巻き肩・前方頭位です。
◆猫背(胸椎の屈曲):胸郭が前後に潰れ、肋骨の「バケツハンドル運動(外側への広がり)」が出にくくなります。
◆巻き肩:肩甲骨が外転・前傾し、肋骨上部が固まりやすい。吸気時の胸郭拡張を阻害。
◆前方頭位:首前面の筋が緊張し、**呼吸補助筋(斜角筋・胸鎖乳突筋)**に過負荷。肩で息をしやすくなります。
姿勢セルフチェック
◇壁に踵・お尻・背中・後頭部をつけて立てますか?後頭部が離れるなら前方頭位傾向です。
◇両手を腰に当て、鼻から吸って肋骨が左右・背中側まで同時に広がるかを確認。前面だけなら浅い呼吸傾向。
◇仰向けで膝を立て、息を吸ったときみぞおちが柔らかく沈むか。硬い場合は横隔膜の下がりが不足。
これらに該当する場合、呼吸を深くしようと「大きく吸う」ことだけを頑張っても、胸郭の動きが出なければ改善は限定的です。姿勢と胸郭可動性の回復が、遠回りに見えて一番の近道になります。
豊中あらき整骨院の施術(評価→手技→運動→生活)
当院では、院長である私が以下の流れで対応します。
1. 評価(アセスメント)
◆姿勢(猫背・巻き肩・前方頭位)、胸椎の伸展性、肋骨の可動、横隔膜の働きを触診・動作テストで確認。
◆呼吸時の圧のかけ方(腹圧の入り方)や、座位・立位での呼吸パターンをチェック。
2. 手技(胸郭モビライゼーション)
◆肋間筋リリース/肋骨のスライド:固くなった肋骨の開閉を促し、360度の胸郭拡張を回復。
◆横隔膜アプローチ:みぞおち周辺の緊張を和らげ、吸気時の下降を助けます。
◆頸胸移行部・肩甲帯の調整:首〜肩の過緊張を整え、補助呼吸に頼る癖を軽減。
3. 運動(呼吸再教育)
◆360度ブリージング:背中・脇・下腹部まで均等に膨らむ呼吸を習得。
◆胸椎の伸展・回旋エクササイズ:猫背をほどき、肋骨の動きを取り戻す。
◆腹圧の使い方(腹横筋の活性化):安定した呼気を作り、体幹を保ちやすくします。
4. 生活指導(再発予防)
◆座り方・モニター高さ・キーボード位置など、デスク環境を豊中市の生活実態に合わせて具体化。
◆家事・育児で前かがみが続く方には、持ち上げ方・台所での立ち姿勢を実演で修正。
◆枕の高さ・寝具の硬さなど、就寝時の胸郭ポジションも個別に調整します。
目的は「たくさん吸う」ことではなく、楽に・静かに・必要量を取り込める体へ戻すこと。強い痛みを伴う施術は行わず、段階的に可動域とパターンを整えます。
ご自宅でできる簡単エクササイズ(安全な範囲で)
※痛みが強い場合は無理をせず、当院へご相談ください。
①サイドリブ呼吸(左右各1分)
横向きに寝て、上側の手で下側の肋骨を軽く抱えるように触ります。鼻から吸って脇腹側の肋骨が手を押す感覚を作り、口すぼめで長く吐く。背中側まで空気が回れば成功。
②胸椎伸展ストレッチ(30秒×2セット)
椅子に浅く座り、両手を頭の後ろで組む。肘をやや開きながら、視線を斜め上へ。みぞおちの奥が広がるイメージで胸をそっと持ち上げ、ゆっくり呼吸。
③90-90ブリージング(1分)
仰向けで股関節と膝を90度、すねを椅子にのせる。軽くお腹に手を当て、背中〜腰側に空気が入るように静かに吸い、口から細く長く吐く。
④デスク3分リセット
毎時間、椅子に浅く座り肩をすくめずに5呼吸。次に背もたれに背中全体を預け、肋骨が左右に広がるのを感じながら5呼吸。合計3分で胸郭の固まりを予防。
>よくある原因姿勢(チェックリスト)
- ノートPCで視線が下がり、頭が前へ出る
- 肘掛けなしの椅子で、肩が常に前へすぼむ
- 抱っこや家事で前かがみ姿勢が長い
- 運転時、背もたれが倒れすぎて胸が潰れる
- ランや筋トレで息を止める癖がある
ひとつでも当てはまる方は、姿勢から呼吸を見直すだけで体の軽さが変わる可能性が高いです。豊中市で呼吸の浅さにお困りの方は、生活動線・職業・スポーツ歴まで踏まえて調整できる当院にお任せください。
最後に:
呼吸が浅い背景には、姿勢と胸郭の可動性の低下が隠れていることが少なくありません。猫背・巻き肩・前方頭位になるほど、横隔膜と肋骨が十分に動かず、首や肩の補助筋に頼った「浅く速い呼吸」に偏ります。その結果、首肩こりや背中の張り、頭痛、運動効率の低下などの不調が現れます。
改善には、姿勢の見直しと胸郭の再教育が欠かせません。評価→手技→運動→生活指導の流れで整えることで、無理なく静かに、必要量の空気を取り込める身体へ戻すことができます。豊中市の豊中あらき整骨院では、日常のクセまで含めて個別にサポートいたします。呼吸の浅さでお困りの方は、一度ご相談ください。